公家が日記をつけていた理由は?

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歴史的な事件や出来事を調べる上で役に立つのが公家の日記です。生涯にわたって書き続けられることも多い公家日記ですが、ではその日記を書いていた主な目的は次のうちどれでしょうか? ( 正解率は 25 % )

正解!

クイズ正解時のイメージ yes

 ざんねん…

クイズ間違い時のイメージ yes

答えは「儀式の作法を子孫に伝えるため」

  回答内訳

36人 が回答済です

他人の失言など記録して政治利用するため(11回答)
30%
儀式の作法を子孫に伝えるため(9回答)
25%
自分の偉業を誇示するため(10回答)
27%
習字の一環として(6回答)
16%

※未回答での閲覧回数は 5回

 解説

 戦のない公家社会では、儀式で無作法なふるまいをすることは直ちに出世コースから外れることを意味しました。また、身分や立場で微妙に作法が違うので、全員に応用できるマナー本もほとんどありません。そこで公家たちは、自分が出席した儀式のことを克明に記録して、子孫たちが困らないようにしようと、日記に詳細な記録を残したと言われています。

 時代が経つにつれ、日常の出来事や事件の様子など、儀式以外の記述も増えていきました。現在では公家の日常生活を知る絶好の史料になっています。

※参考文献:
・九条兼実『玉葉』第1~3(名著刊行会、1988年)
・万里小路時房『建内記』1~10(岩波書店、1966~1987年)


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