企画展「追憶のサムライ-横浜・中世武士のイメージとリアル-」開催のお知らせ【横浜市歴史博物館】

横浜市歴史博物館では令和4年10月8日より企画展「追憶のサムライ-橫浜・中世武士のイメージとリアル-」を開催します。本展では、大河ドラマでも注目される横浜の鎌倉武士・畠山重忠を中心に“創られた武士のイメージ”に、また、横浜市立大学所蔵の50余点におよぶ中世文書から、横浜に伝わる“中世武士たちのリアル”に迫ります。

<展覧会概要>
【会 期】 令和4年10月8日(土)~11月27日(日)【開館時間】 9時~17時(券売は16時30分まで)
【休館日】 月曜日(祝日の場合は翌日の平日)
【会 場】 横浜市歴史博物館 企画展示室
【主 催】(公財)横浜市ふるさと歴史財団
【共 催】 横浜市教育委員会
【協 力】 朱紅会 神奈川県古書籍商業協同組合 ほか
【開催趣旨】
剛勇、清廉、潔白、私たちの抱いている武士あるいはサムライのイメージは、どのように創り語られてきたのでしょうか。そして実際の資料からうかがえる彼らの実像はどのようなものでしょうか。本展示は第一部で横浜の鎌倉武士・畠山重忠を中心に創られた武士のイメージに、第二部で横浜市立大学所蔵の50余点におよぶ中世文書から、横浜に伝わる中世武士たちのリアルに迫ります。
※観覧料等、未定の情報については確定次第公式ホームページ等を通じてお知らせいたします。


<​展覧会のみどころ 【展示構成と主な展示資料】>
◆第一部 鎌倉武士のイメージ
横浜市域の鎌倉時代の史跡・伝承地のうち、とりわけ壮大なドラマの主人公となった畠山重忠とその関連史跡、また源頼朝の兄弟で源平合戦で活躍した源範頼の地域伝承にかかわる資料を集め、さらに鎌倉武士たちをモチーフとする美術作品を展示することで、武士イメージの創られてきた歴史を紹介します。
〔主な展示資料〕赤糸縅大鎧(複製・千葉県立中央博物館大多喜城分館蔵)・夏野の露(旭区清来寺蔵)・酸漿蒔絵鞍および馬具(金沢区東光禅寺蔵)・源範頼像(金沢区太寧寺蔵)・黒漆太刀(上野修路氏制作)・重忠 -花と座す-(山田道則氏画) ほか

※黒漆鞘太刀(くろうるしさやたち) 上野修路氏(朱紅会会員)制作・個人蔵 中世工芸研究制作者の上野氏が鎌倉期の工芸品に学んで制作したもの。
◆第二部 古文書のリアル -横浜市立大学所蔵文書の世界-
横浜市立大学学術情報センター(図書館)の所蔵する、承和15年(848)〜慶長3年(1598)までの750年間にわたる古代・中世文書約50点を公開します。当時の公家や武士のたしなんだ和歌の世界を示す国指定重要文化財「新古今和歌集竟宴和歌」をはじめ、多彩な古文書から武士たちの築いた社会の“リアル”をご紹介します。
〔主な展示資料〕新古今和歌集竟宴和歌、安保文書、吉見文書、小田切文書、豊臣秀吉禁制 ほか

※新古今和歌集竟宴和歌(しんこきんわかしゅうきょうえんわか)公立大学法人横浜市立大学蔵・国指定重要文化財 「新古今和歌集」の撰集終了を記念して行った竟宴で詠まれた和歌をまとめたもの。後鳥羽院と臣下19名の和歌を収める。

<第一部の関連イベント>
◆展覧会プレイベント “もっと知りたい鎌倉!” 〔連続講座 4月23日(土)~9月17日(土)〕
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」をもっと楽しむための連続講座「もっと知りたい鎌倉!」と題して鎌倉時代の研究者が資料にもとづき、その魅力を語ります。
①4月23日(土) 「鎌倉幕府の治安維持」 講師・西田友広氏(東京大学史料編纂所准教授)
②5月29日(日) 「鎌倉”道”の記憶」 講師・阿諏訪青美(当館主任学芸員)
③6月26日(日) 「鎌倉武士と京・鎌倉」 講師・高橋慎一朗氏(東京大学史料編纂所教授)
④8月20日(土) 「鎌倉幕府と朝廷」 講師・遠藤珠紀氏(東京大学史料編纂所准教授)
⑤9月17日(土) 「鎌倉御家人の所領経営」 講師・井上聡氏(東京大学史料編纂所教授)
↓5回まとめてのお申込がお得です(各回ごとのお申込もできます)。
https://www.rekihaku.city.yokohama.jp/koudou/see/event/eventlist/kikakuten_event/20220423_preall/

◆関連講演会
①10月22日(土)「三代将軍 源実朝と鎌倉幕府 -実朝のイメージとリアル-」 講師・坂井孝一氏(創価大学文学部教授)
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証を手掛ける坂井孝一氏が、鎌倉幕府3代将軍・源実朝を中心とする時代にスポットをあてて、その魅力を語ります。
https://www.rekihaku.city.yokohama.jp/koudou/see/event/eventlist/kikakuten_event/20221022_samuraikouen1/
②11月20日(日)「「関東」と鎌倉殿という記憶」 講師・関幸彦氏(日本大学文理学部教授)
『英雄伝説の日本史』(講談社学術文庫 2019年)や『鎌倉殿誕生 -源頼朝-』(山川出版社 2022年)の著者である関幸彦氏が、“鎌倉殿”のイメージ創出とその変容について語ります。
https://www.rekihaku.city.yokohama.jp/koudou/see/event/eventlist/kikakuten_event/20221120_samuraikouen2/

◆大鎧ワークショップ〔10月10日(月・祝)・11月5日(土)〕
豊田勝彦氏(甲冑師・朱紅会会員)による甲冑の制作実演や試着体験など。
※その他のイベントについては特設ウェブサイトで公開しています。

<第2部の関連イベント>
◆ミニ講座 橫浜市立大学の古文書を読んでみよう 講師・阿諏訪青美(当館主任学芸員)
①10月29日(土)https://www.rekihaku.city.yokohama.jp/koudou/see/event/eventlist/kikakuten_event/minikomonjyo1/
②11月19日(土)https://www.rekihaku.city.yokohama.jp/koudou/see/event/eventlist/kikakuten_event/minikomonjyo2/

◆関連講演会
11月6日(日)「横浜市立大学の所蔵文書について(仮)」講師・久留島典子氏((公財)横浜市ふるさと歴史財団理事、東京大学名誉教授、神奈川大学国際日本学部教授)

横浜市立大学学術情報センター(図書館)の所蔵する古文書について、その意義と魅力を語ります。
https://www.rekihaku.city.yokohama.jp/koudou/see/event/eventlist/kikakuten_event/20221106_shidaikouen/


<企画展特設ウェブサイト​>
本展では特設ウェブサイトを開設いたします。関連イベント情報などを発信していきますのでぜひご覧下さい。
https://www.rekihaku.city.yokohama.jp/tsuioku_no_samurai/


<報道関係者向け内覧会のご案内>
一般公開に先立ち開催前日の10月7日(金)14時から報道関係者向けに内覧会を開催します。担当学芸員が展覧会の見どころをご案内いたします。詳しくは9月下旬にお知らせいたします。

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