NHK大河ドラマ時代考証の第一人者による歴史講座「新!新選組~京都編~」近藤勇、土方歳三、沖田総司の書簡など史料から見えてくる新しい幕末史。【4 月24日(日)14時】

NHK大河ドラマ「新選組!」(三谷幸喜作)が放送された2004年あたりを境に、「新選組」の史料研究が劇的に進められています。それまでは創作が入り混じり「幕末伝説」に近かった新選組の世界が、今や「史実」として浮かび上がっています。近藤勇、土方歳三、そして沖田総司らが書いた書簡が次々に解読されています。大石先生もそれら新しい史料の数々を駆使し検証を重ね、まさに”新しい”幕末史を提唱されています。本講座は連続3回、今回は第2回で新選組を語るうえでの大本命、京都を舞台にした研究内容です。大石先生ならでは、NHK大河ドラマの「時代考証」の舞台裏のお話もうかがいます。

◆「新!新選組」講座 第2回 政治の花道!~京都編~
4月24日(日)14:00~【教室限定20名】&【オンライン】

およそ160年前の春、この国の行く末を憂い、思い、京を目指した志士たち。志と現実のはざまで、それぞれの「闘い」が始まります。なぜ京都を目指したのか?京都には何があったのか?大石先生の真骨頂、教科書からは決して見えてこない歴史の機微を深堀していただきます。

例えば・・・
・試衛館の面々を京都に導いた張本人、庄内藩出身尊攘派の志士清河八郎。最高学府に学び、九州遊説など見識を広げ、また北辰一刀流を修めた文武両道の英傑。彼の思惑は知られるところですが・・・・実際はどんな人物だったのか?

・清河と離れ京都に残る決意をした近藤勇たち浪士組。公武合体運動の嵐、池田屋事件、長州の反撃による禁門の変、将軍家茂の幾たびかの上洛・・・市中警固に少しの隙もない緊張した日々。かと思いきや、いい感じで息抜きをしていたことを思わせる史料があるそうです。土方歳三らが大枚を借りていた金子証文(借金の証書)。記録を精査すると、隊の運営費とは別に使っていたお金と推測できるそうで・・・。若き青年集団を統率するための意外なリーダーシップも見えてきたり。

・そして今回の大石先生の主眼は『新選組隊士山崎丞取調日記』(日野ふるさと博物館)。日記を丁寧に読み込むと新選組の洋式化軍備の実態が見えてくるそうです。これまで「最後の侍」とも称され剣豪集団として見られていましたが、実は”近代的な組織“としての側面が。京都国立博物館や国文学研究資料館の貴重な史料も紹介しながら、解説いただきます。

講座では、NHK大河ドラマの最後にある情報コーナー「大河紀行」よろしく「NHKカルチャー 新!新選組紀行」も展開予定。壬生寺や八木家、そして新選組をあづかった会津藩・京都守護職本陣の置かれた金戒光明寺、幕府の要所伏見奉行所跡など、京都でのゆかりの地、寺院など史跡写真も紹介します。

一地方の農村から政治の表舞台京都を駆け抜けた新選組。彼らが生き残りをかけ、常に抱いていた高い志、そして意外な組織マネージメントの実態を本講座から学べます。

大石学先生からのメッセージです。
「新選組の可能性と限界をしっかり見てゆきましょう。」
令和の今、改めて学ぶ「新選組」。

◆「新!新選組」講座 第3回 近代!~会津・箱館編~
5月22日(日)14:00~【教室&オンライン】

「新!新選組」講座の総括。各地域で丁寧に収集、保管されてきた確かな史料が語る維新の産声。大石先生による「地方から照射される新しい幕末史」、ご期待ください。
【教室受講】https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1249334.html
【オンライン受講】https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1249335.html

◆「新!新選組」講座 第1回 新選組誕生!~多摩・江戸編~
近藤勇、土方歳三、井上源三郎など主要メンバーを輩出した多摩に注目。新選組ゆかりの史跡写真を交え、志士たちと多摩とのネットワークが新選組の原動力、そして「政治的」飛躍の基盤となっていた史実に迫ります。今回は特別に大石先生が時代考証に携わった幕末映画「斬、」(監督:塚本晋也 出演:池松壮亮 蒼井優 )の映像も見ながら、新選組誕生の背景となる幕末の農民武装についても詳しく解説。

【オンデマンド配信】
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1250829.html


講座名:新!新選組 第2回 ~政治の花道!京都編~
講師:大石学(東京学芸大学名誉教授・時代考証学会会長 )
受講形態:教室&オンライン
開催日時:4月24日(日)14:00~
受講料金:
【教室受講】会員 3,432円/一般(入会不要) 4,125円
【オンライン】会員・一般(入会不要) 3,300円
※書籍付きコースもあります(別途 書籍代が必要です)
主催:NHK文化センター


▼お申込みはこちらから
【教室受講】
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1249330.html
【オンライン受講】
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1249331.html

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