最も新しい薩長論!『薩長同盟論 ~ 幕末史の再構築 ~』を発売

2018年12月13日(木)、『薩長同盟論--幕末史の再構築--』(町田明広、人文書院)が全国の書店・オンラインストアから発売されます。

時は幕末、敵対関係にあった薩摩藩と長州藩は幕府を討つべく手を組み「薩長同盟」が結ばれました。しかし、その裏にはこれまでの通説とは全く異なる複雑な両者の「思惑」が隠されていたとのこと。著者である町田明広氏は本書の中で、「薩長同盟」を小松帯刀と木戸孝允との「覚書」だと捉える独自の論を展開しています。

本書は、目まぐるしく変化した当時の情勢を一から整理し「幕末」の再構築を試みた挑戦作です。

▼ 目次
プロローグ
第一章 薩長衝突の過程――寺田屋事件から禁門の変
 第一節 島津久光の率兵上京と寺田屋事件
 第二節 薩長の確執激化と禁門の変
第二章 第一次長州征伐と幕薩対立
 第一節 西郷隆盛の強硬論とその変節
 第二節 長州征伐の経緯と西郷の動向
第三章 中央政局の動向と薩長融合運動の開始
 第一節 将軍の進発と薩長両藩の状況
 第二節 岩国領・宗藩の薩長融和に向けた動向
第四章 坂本龍馬の登場と薩長融和の促進
 第一節 龍馬の周旋開始と木戸との会談
 第二節 将軍進発と西郷の下関来訪問題
第五章 長州藩の軍需品購入と薩摩藩の協力
 第一節 井上・伊藤の周旋開始と海軍局の動向
 第二節 名義借り問題と薩長融和の促進
第六章 長州再征・通商条約の勅許と薩摩藩
 第一節 再征勅許に関わる幕薩対立
 第二節 通商条約勅許に関わる幕薩対立
第七章 桂久武の上京と薩摩藩の動静
 第一節 桂の上京目的――江戸藩邸引き上げ問題
 第二節 幕府の薩摩藩対応と京都藩邸内の対立
第八章 坂本龍馬・黒田清隆の派遣
 第一節 坂本龍馬の二回の長州藩派遣
 第二節 黒田清隆の派遣の実相
 第三節 木戸の上京と長州藩事情
第九章 「小松・木戸覚書」の成立と意義
 第一節 木戸孝允の上京と薩長交渉
 第二節 大久保の帰藩と「小松・木戸覚書」の成立
 第三節 「小松・木戸覚書」の内容と意義

エピローグ
参考文献
人名索引

● 著者情報〈町田明広(まちだあきひろ)〉
神田外語大学外国語学部国際コミュニケーション学科准教授、日本研究所副所長

 1962年、長野県生まれ。佛教大学大学院文学研究科修士課程・同博士後期課程修了。2009年、「文久期中央政局における薩摩藩の動向」で博士(佛教大学)の学位を取得。専攻は日本近現代史(明治維新史・対外認識論)、特に幕末の薩摩藩。明治維新史学会理事などを歴任。著書に『島津久光=幕末政治の焦点』(講談社選書メチエ、2009年)、『攘夷の幕末史』(講談社現代新書、2010年)、『幕末文久期の国家政略と薩摩藩 島津久光と皇政回復』(岩田書院、2010年)、『グローバル幕末史 幕末日本人は世界をどう見ていたか』(草思社、2015年)、『西郷隆盛 その伝説と実像』(NHK出版)がある。

● 書誌情報
書名:薩長同盟論--幕末史の再構築--
著者:町田明広(まちだあきひろ)
発行:株式会社人文書院
価格:2,200円+税(税込2,376円)
体裁:四六判並製270ページ
発売日:2018年12月13日(木)
ISBN: 978-4-409-52074-1

▼外部リンク
最も新しい薩長論の誕生! 神田外語大学町田明広准教授が『薩長同盟論--幕末史の再構築--』を発売
https://kyodonewsprwire.jp/release/201812071187


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