話し声に近づける!江戸時代の喧騒がよみがえる! 体験学習コンテンツ「バーチャル浮世絵」の配信を開始

KDDIとKDDI総合研究所は、NHKエデュケーショナル(代表取締役社長:田波宏視)とともに、共創プロジェクトの第1弾として体験学習コンテンツ「バーチャル浮世絵」(以下 本コンテンツ)を2021年12月15日から配信開始します。本コンテンツは、新型コロナウイルス禍でも子どもの新たな体験学習を創出したいという目的の下、KDDI総合研究所が開発した「音のVR」(注1)と、NHKエデュケーショナルが保有する教育コンテンツの制作ノウハウを活用することで、知的好奇心を刺激する、遊びながら学べる体験学習を提供します。

KDDIとKDDI総合研究所は、2020年8月に2030年を見据えた次世代社会構想「KDDI Accelerate 5.0」を策定し、新たな社会基盤となる「ネットワークレイヤ」、「プラットフォームレイヤ」、「ビジネスレイヤ」の3つのレイヤとそれを支える7つのテクノロジーで新たなライフスタイルやビジネスを生み出すことを目指しています。

このたび、7つのテクノロジーのひとつであるXR(Cross Reality)技術の一環で「音のVR」を活用し、NHKエデュケーショナルと共創プロジェクトを開始しました。

共創プロジェクトの第1弾は、話し声に近づけるバーチャル浮世絵です。VR空間上に登場する葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」、歌川広重の代表作「東都名所 日本橋真景并ニ魚市全図」の絵の各所に近づくと、22.2マルチチャンネル音響(22.2ch音響)(注2)により制作した波の音や江戸っ子たちの声、街の喧騒がいきいきと立ち上がり、実際に絵の世界に飛び込んだかのような感覚をお楽しみいただけます。絵の中で聞こえる掛け声や会話、御触書の内容まで、2点の浮世絵と同時代の史料を参照しており、江戸っ子たちのリアルな暮らしぶりがよみがえります(監修:大阪学院大学 森田健司教授)。子どもはもちろん、美術の好きな大人にとっても、今までにない視覚表現と聴覚表現の融合による美術作品の新たな鑑賞体験です。

これまで、音のVRコンテンツは、主に実写の360度映像と実収録した360度音響により制作してきましたが、今回NHKエデュケーショナルの協力により、浮世絵に描かれた風景を360度映像に展開するという新たなCG表現に挑戦するとともに、様々な声や音を風景に付与することで、音と映像で近づける浮世絵を世界で初めて(注3)実現しました。

本コンテンツは、「新音楽視聴体験 音のVR」アプリ(iOS対応)での配信に加え、葛飾北斎の浮世絵でサイバー (仮想) 空間とフィジカル (現実) 空間を融合するアート体験「HOKUSAI REMIX」を展開している、KDDIのコンセプトショップ「GINZA 456 Created by KDDI」でも体験可能(注4)です。今後も、NHKエデュケーショナルとの共創プロジェクトとして、新たな体験価値の創出、テクノロジーによる教育支援を推進していきます。

KDDIグループは、「通信とライフデザインの融合」を推進するとともに、「KDDI Accelerate 5.0」の取り組みを通じて"社会の持続的な成長に貢献する会社"としてさまざまなパートナーとともにワクワクする未来社会を創造していきます。

(注1)360度動画の見たい・聴きたい部分に自由自在にフォーカスできるインタラクティブ視聴技術。(https://time-space.kddi.com/otonovr/
(注2)前後左右に加え、上下方向にもチャンネルを配置した3次元音響再生方式のひとつ。
(注3)音と映像で近づける、360 度動画による浮世絵の配信が世界初。(2021年12月15日、KDDI総合研究所調べ)
(注4)12月15日から展示を開始します。終了時期は未定です。詳しくはGINZA456のホームページをご確認ください。

(参考)
・「バーチャル浮世絵」紹介ムービー
・TIME&SPACE 北斎、広重の浮世絵から江戸喧騒が聞こえる!知的好奇心を刺激する音のVRの世界!

以上

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